こんにちは、夏子です。
昨年末、人生で初めて手術を経験しました。
手術と聞くと病気を連想される方も多いと思いますが、視力矯正の「ICL手術」というものです。聞いたことある!という方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、ICL手術について実体験を元に術前検査~手術~術後に関してのレポートと私が感じたICL手術のメリット・デメリットをご紹介しようと思います。
ICL手術とは
角膜を削らない屈折矯正手術。 ICL(アイシーエル)(有水晶体眼内レンズ)は、水晶体を残したまま眼球の中にレンズを挿入する屈折矯正方法です。 レーシックとは異なり、角膜を削る必要がないので、強度近視の方、角膜の薄い方でも矯正が可能です。
ICL(アイシーエル) | 医療法人社団 済安堂 お茶の水・井上眼科クリニック (inouye-eye.or.jp)
近視の矯正治療といえば、レーシックが幅広く普及していますよね。しかし、近年では指原莉乃さんや桐谷美玲さんといった著名人がICL手術を公表したことで注目度が高くなっている気がします。
ICL手術▶実体験レポート
ここからは、ICL手術に関する実体験を綴っていこうと思います。視力矯正を検討している方の参考になるよう、思い出せる範囲で詳しく書いていく所存です!
術前検査
まず、手術適応かを診断するために術前検査を行います。。
検査項目が多すぎるうえに、専門的な機械ばかりで何を目的とした検査をしているのか皆目見当もつきません。
対応してくれた眼科のお姉さんに、「今って何の検査をしてるんですか?」と聞いてはいますが、こんな検査したんだ~ぐらいの軽いノリでご覧ください。私が行った検査の順をリストにしています。
- 赤い気球を見る。屈折の度合いを確認しているとのこと。
- 眼圧検査。目に突風がくるやつ、死ぬほど苦手。
- 緑の×印を見つめ、眼球の撮影。
- 赤いレーダーを見続け眼球の大きさを計測。
- 普段より細かい視力検査にて正確な視力を調べる。私の視力は0.06。
- 点眼薬で瞳孔を散大させ1時間待機。部屋の光が眩しい。
- 待機中に先生の診察。手術適応の診断。
- 看護師から術前オリエンテーションを受ける。
- 手術室の見学と看護師から説明を受け、術着で手術室へ。
- 見学と思いきや、手術台に乗せられ先生に点眼麻酔をされる。
プレートで瞼を固定。定規のようなもので瞳孔のサイズを計測。
以上が、私の経験した術前検査です。
検査最後、手術室での出来事は告知なし/説明なしの患者置き去りスタイルで不安と若干のイラつきを覚えましたが、無事に術前検査は終了。
病院やクリニックによっては検査の順番や内容は変わるかもしれませんが、私は半日程度かかりました。
手術当日
術前検査の日に、先生と手術日の調整をしました。
挿入するレンズが届くまでに3週間程度かかるそう。そのため、手術自体は先生の都合も相まって術前検査から一ヶ月半後に決定。
実は、手術前から色々と注意事項があり・・・。
- 手術3日前からソフトコンタクトレンズは中止。
- 手術3日前から消毒の点眼薬開始。
- 手術2日前よりアイメイクは控える。
- 術後は入浴禁止なので入浴を済ませておく。
たった30分程度で終わる目の手術でも、色々と制約があるんだな~と実感しました。
そしていよいよ手術当日。
来院してすぐに、瞳孔を散大させる点眼薬と点眼麻酔を数分おきにインターバルで行いました。その後は処置室で30分程度待機し、いざ手術室へ入室。
これから意識があるなかで目をいじられるのか…。
と思いながら手術台へあがりました。
・・・いやめっちゃ怖い!!
手術中に麻酔切れたりしないよね⁉本当に大丈夫だよね⁉と右脳が考え出すと同時に
「こんなの出産の痛みに比べれば痛くも痒くもない」と左脳が答え、脳内はパニックです。
そうこうしている間にも目の周りをゴシゴシと消毒され始めました。手術の合併症に目元のシワも追加したほうがいいんじゃないかと思うほど擦られます。
そこからは、ひたすら目の前の照明一点だけ見つめる時間です。でもこれが結構きつい!
正直、痛みはほとんど無いです。目をいじられている感覚は確かにあります。眼球を押されているような感覚もありました。気持ち悪い感覚ですが、それでも痛いというほどではありません。
だがしかし、とにかく眩しい!!!
薬剤で瞳孔ガン開きなので、室内の蛍光灯ですら眩しい。
けれど、手術室はその何倍もまばゆい光を放つ特殊な照明灯。それを直視で見続けるのが地味にきつい!!
眩しすぎて目を閉じたいけど閉じれない、その拘束感がツライ。
この経験したことのない拘束感が、じわじわと恐怖感に塗り替えられそうだったのでアダルト夏子を強制的に呼び出しました。
アダルト夏子の援護もあり、なんとか眩しさに耐え手術自体は30分程であっという間に終了。えげつない眩しさから解放された安堵感と目の違和感を覚えながら退室。
その後、回復室というところで休憩。リクライニングチェアでじ~っと目をつぶり続け、たまにガーゼで目元をチョンチョンと拭うと血が付着しましたが痛みはありませんでした。
回復室で1~2時間ほど休憩し、先生に目の状態を確認してもらった後は購入した保護用メガネを装着し帰宅へ。※当日は運転禁止です。
手術から2時間経ってもまだ眩しい。そして眼球が少しブヨブヨした感じがありました。でも・・・それでも・・・・!!
視界がはっきり見える!
コンタクトの時と変わらない!!
眼球ブヨってるのに!!!
眼球ブヨった状態でこのポテンシャルって、、、。この先どんな未来が待ち受けているのーーっ!?と異世界転生したヒロイン風に興奮しにやけていました。
術後一週間の経過
術後は、術前よりも色々と制約が多く意外と難儀しました。
これは、手術を受けた眼科で術前オリエンテーションの時に頂いた術後の過ごし方です。
手術当日は目の違和感も強かったのですが、翌日にもなれば違和感も軽減しより鮮明に見え始めました。
手術から1週間は、極力外に出るのも控えました。術後は、眼球の感染症を引き起こすのが一番厄介だと説明を受けていたので、しっかり点眼薬と内服薬の指示を守りました。
一週間も経過すると、目の傷跡もほとんど気にならなくなりました。日常生活の制限もほとんどなくなり快適でした。
そしてなんと、術後1週間の視力検査では両目視力1.2へ爆上がりしていました。
視力1.2の世界を手に入れ気が大きくなった私は、帰宅後すぐに眼鏡とコンタクトレンズを捨てたのでした。
ICL手術▶メリット
1.視力回復
コンタクト装着時ですら視力0.7程度だった私は、術後裸眼の状態で視力1.2まで改善。この結果には感無量。言うまでもなく、矯正後の視力は大満足の結果となりました。
2.コスパの良さ
手術で挿入したレンズは、長期間挿入できるもので基本的に交換や再手術の必要もなく、半永久的に矯正後の視力をキープできるそうです。
私は定額制のメルスプランに加入していたので毎月約5千円、年間約6万円コンタクト代がかかっていました。仮に10年間₍約40歳まで₎コンタクトを使用するとなると、コンタクト代金は60万かかります。
今回のICL手術が約60万円だったので、およそ10年で元が取れる計算です。
10年どころか20年後もコンタクトレンズにお世話になっていること間違いないので、半永久的に視力が維持されることを考えるとコスパ最高!と思いました。
3.目のトラブル激減
毎日コンタクトをしていると、ドライアイや目の充血、痒みなどトラブルも多かったのですがコンタクトを卒業してとにかく目の治安が良い!!
手術をして約3ヵ月経過しましたが、コンタクトをしていた時より明らかに目のトラブルが激減したのを実感しています。
4.可逆的な治療
レーシックは、角膜を削る治療なので治療後トラブルが起きても元に戻すことができません。
その反面ICLは、最悪何かあればレンズを取り出して元の状態に戻せる可逆的な治療というところが最大のメリットだと思います。
将来的に白内障など他の眼科手術が必要になった場合でも、レンズを取り出すことで治療に臨めるそうです。
ICL手術▶デメリット
費用が高額
メリットと矛盾しているようですが、デメリットを考えるとこの1点ですかね。
もちろん前述したように長い目で見るとコスパはいいですが、そもそも保険適応外なので治療代は全額自己負担です。
そして、レーシックと比較するとICL手術の方が高額です。沖縄県の相場だと、レーシックはだいたい20万円程度ですが、ICLは60~70万円です。費用はレーシックの3倍と考えたほうがいいですね。
それでも私は、レーシック/ICL両方のメリット・デメリットを考慮した上でICL治療を選んだので、何を重要視するかは人それぞれだと思います。
まとめ
夏子のICL実体験レポート、いかがでしたか?
術後は定期検査が必要で、翌日▶1週間後▶1か月後▶3か月後▶半年後▶1年後と検査を行い、その後は年1回程度の検査となるようです。
裸眼で見える世界は全てモザイクでしたが、ICL手術によって私の目は4Kフルビジョンへと生まれ変わりました。もうやって良かったの一言に尽きます。
ド近視で悩まれている方々、眼鏡やコンタクトではなくいっそのことICL手術を検討してみるのもいいかもしれませんよ?